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2017.6.29 支笏湖.ラストナイト

夜の支笏湖に魅せられている。
見知らぬ地に足を踏み入れるような高揚感や緊張感がそこにはある。
そんな幽境な世界が日常のすぐ隣にあることを知ってからは、普段の生活だけでは物足りなさを感じるようになった気がする。
昼間に何かのきっかけでその情景を思い出し、胸にしまう…そんな日は少しソワソワしながら仕事を片付け、帰宅ラッシュで混みあった市道を抜け支笏湖へ向かう道に車をあずける。
はやる気持ちを抑えながらだ。


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6/29、夜はまだ実績がないけど、日中の釣りでもっとも魚影の濃さを感じている崖下の奥へ。
幾夜も幾夜も訪れた場所なのに、暗闇の湖岸に1人立つと、いつも決まって背筋が伸びるような緊張感を覚える。
日常ではあってはならないような事もここではまかり通ってしまう、そんな怖さが ある。
もうピークを過ぎたのかモンカゲロウを見ることはなかった。
変わって岸辺にウグイが集結しており、ライトで照らすと無数の影が散っていく。
時には大きな影が悠々と深場へ去っていくこともあるけど、あれを釣る術は持っていない。
モンカゲ、ウグイの産卵と季節が進むのを今シーズンも感じている、次第に温くなっていく湖水と共に。
数回は耳にする大きなライズ音も今夜は1度だけ。
もう来るのはやめておこう…そんな思いがよぎる。
ウグイの産卵場に突っ込んでいく大鱒は間隔をあけてヒットアンドアウェイを繰り返しているようだった。
また来ることがあったなら、どうにかしてあの巨大な影を狙ってみたいと思う。


シングル.WF6F


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7/1、今夜で最後。多分だけど、湖の釣りで真面目に鱒を狙うのは最後になりそうだと思っている。
暗くなるのを待ち、前回ウグイが群れていた岸辺に狙いをつける。
予想外の少し沖で重力感たっぷりのライズ、予期せぬドッパーンの音に背筋が伸びる。地合というのだろうか、数ヵ所から大きなライズ音が聞こえてきた。
中でも少し沖の大鱒は度々派手なライズ音を響かせた。
おそらく同一の鱒なのだろう、バックのないここでは正面には投げれないことを知ってるかのように岸と平行に行ったり来たり…
そこへフライラインは伸ばせなかったけど、代わりに背筋が5回は伸びたと思う。
狙ってる場所に肝心のウグイが全くいないのに気がついたのは、それからしばらく後の事だ。
今回に限ってなぜいない?
帰り際に湖底にライトを向けるとエビの多さに驚いた。
特に水中の倒木にはびっしりと…寒気をおぼえるくらいの数だった。
岩の上にはカワニナ、何故か夜になると水面の岩まで出てくるらしい。
岩の下からはヨシノボリ、踏まないようにヨタヨタと歩く…敗北感だとか未練だとか、そんなもの全てを噛みしめながら。


シングル.WF6F


Commented by rize4 at 2017-07-02 22:08 x
お疲れ様です。

夜、緊張感ありますね。
私は今日行って来ましたが釣れず。

トップが終わりに近づくと難易度ハネ上がりますよね。

難しいなと思い、帰ってきました。
Commented by kaki1225h at 2017-07-03 06:19
rize4さん、おはようございます。行かれたのですね、私的には近くに居た鱒達が一気に居なくなった気がしてます。夜の緊張感ある雰囲気を楽しむのもたまにいいですね!たまに凄いのが姿を現しますが、仰る通りで難易度高すぎです(^^)
Commented by koikoi at 2017-07-03 07:18 x
かきさん、おはようございます。
また、支笏湖ナイトお疲れ様です。
水温むを境に鱒の気配もなくなる
やはり、散発てきなモンカゲなくなると
終了のようですね!
また、秋にお互いに頑張りましょう(*^^*)
Commented by kaki1225h at 2017-07-03 11:41
koikoiさん、おはようございます。湖は厳しいシーズンに突入ですね!渓流のドライや本流のスイングの釣りにシフトしたいですが、支笏湖いく時間しかとれません(TT)。それでもロッドを振りたいので釣れない湖通いが続きそうです~
by kaki1225h | 2017-07-01 23:45 | Comments(4)