釣りの小話.29【後遺症】

夜の支笏湖通いが終わると、しばらくの間は何か拍子抜けしたような日常を送ることになる。
ぞわぞわするような重圧感ただよう黒い湖に、それを取り巻く周りの雰囲気が不気味さに拍車をかける、そんな場所が何故か恋しい。
刺激だとかスリルのようなものを求めているのだろうけど、そこには身の安全を保障するものは何もない、無担保だ。
もし支笏湖ナイト損害保険があるとしたら、対動物は必須で転倒や水没も担保を希望することだろう。対オバケなんてあると万が一の時に安心かもと思いそうだか、それは逆に怖さが増すのでやめておこう思う。

初夏のモンカゲロウのハッチが終わる頃、フライで狙える鱒は急に少なくなる気がしている。
産卵で岸辺に集まるウグイを狙う大型の鱒もいるけど、あれを狙うのはルアーの領域だろう。

秋から初冬にかけては、夜の訪れが早すぎて仕事帰りに立ち寄るにはちょっと厳しい。
湖岸に立って夜を迎えるのと、既に真っ暗になっている湖岸に下りていくのでは世界が別だ。
そんな季節は、息を止めて水に潜る気持ちで、覚悟を決めて斜面を下る。

冬、気温が氷点下まで下がると潔くロッドを畳む。
モンスタークラスが姿を現す時期らしいけど、氷点下の夜は歴戦のルアー師などの強者達が集う領域で、そこに踏み込めないでいる自分はまだまだだなぁと思っているし、またそれでいいとも思っている。

今はちょうどオフシーズン、なのにこんな思いに更けるのだから支笏湖ナイトの後遺症なのかも…むし暑い夏の夜はそんな事を考えている。

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by kaki1225h | 2017-07-11 12:13 | Comments(2)
Commented by koikoi at 2017-07-11 23:04 x
かきさん今晩は。
完全に後遺症のようですね(笑)
もしかしたら、支笏湖ナイトは一番近い
非日常なんでしょうね~
本能をくすぐるのでしょうか?
もし、私が決心することがあれば、
一度、ご一緒お願いいたします(笑)
Commented by kaki1225h at 2017-07-11 23:21
koikoiさん、こんばんは。怖いところに首を突っ込みたくなるのは、幼い頃の祭りのお化け屋敷の感覚に似てます。本当に怖い目にあったら止めるのでしょうね(笑)。たまに友人と行くこともありますが、二人いると何故か強気になれますよ。もし行かれることがありましたら、一緒にロッド振りましょう(^^)
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