2017.10.14  支笏湖.秋空の下で

波がでてきたのは午後になってからだった

支笏湖南岸。数ヵ所でライズを見かけては、長い時間を費やした
ブレイクラインの少し沖でヌッと背中をだしたり、フライの周りをグルグルまわったり…
♯6のフローティングラインにティペットは4X、あらゆるフライでライズに挑んだ
もし自分が鱒だったら、臭いがきつくて水面でモジモジしているカメムシだけには決してライズはしないのだけど、ひとつ、またひとつと湖面のカメムシは消えていった
午前いっぱいの時間を費やしたところで、シングルロッドは手放した
ライズはとれない。そう判断してのことだ


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ダブルハンドにtype Ⅱのシューティングスペイラインを通し、再び湖と向き合った

岸近くで何度も鱒の背中を見た。沖には投げず、ブレイクゾーンと平行にフライを泳がせる
ラインの着水にはことさら気をつかいながらキャストを繰り返した


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午後になり、東からの風が湖流をつくった頃だった
リトリーブするライン越しにグウンと重い生命感が伝わった
ロッドを立てるよりも早く鱒が走りだす
ブツンとラインブレイクの感触、次の瞬間には鱒が全身を出してジャンプしていた
感覚的には虹鱒、
その流線型のシルエットは、これまで釣ったことがなく今後も釣れることがないようなサイズだった

いつもそう、緊張感が薄れた時に限って、チャンスは訪れ去っていく
ラインを確認すると、1Xリーダーと2Xティペットの結び目から切れていた。
ノットの劣化を嫌って少し前に結び直したばかりの箇所だ。
これで切れたなら、しょうがない
放心状態で空を見上げる。雲ひとつない青空だった

その後は気の抜けた釣りが続いた
40クラスがヒットするもバラシ
今度はシルエットだけではなくレッドバンドが見えたから、また虹鱒だったのだろう

秋のシーズンは、いつものブラウン狙いのタックルを改める必要がありそうだ

苦手な秋の支笏湖だけど、
今シーズンはもう少し通ってみようと思っている




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# by kaki1225h | 2017-10-14 20:10 | Comments(8)

2017.10.9 支笏湖.後半戦

良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある、
そんな因果応報という諺を信じている

誰もが嫌がる仕事は率先してやった
家では出来る限りの家事をやった
ゴミ拾いもしたし、禁煙は続けている

支笏湖に挑む時には、あらゆるジンクスだとか、些細なことも気にかけてトライするのだけど、
力が入りすぎれば肩を透かされ、気を弛めると思わぬ不意討ちにあったりして、敗北ばかり重ねている



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いつもの南岸に立ったのは11時すぎ。
後半戦の緒戦がナイトにならなくて、少しほっとしている
虹鱒橋と美笛、ふたつの湖岸をそれぞれゆっくり歩いた
♯6のフローティングラインに長めのリーダー&ティペットで水面下を探ったり、ドライフライを浮かべてみたり…
ダブルハンドで広い範囲を探ったりもした
あまりにも無反応すぎるのでここでもゴミ拾いをしてみたけど、
やっぱりなんの報いもなかった


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苦手な秋の支笏湖、
せっかくの休日にここに来る選択をしてしまったことを少し後悔している。
『もう来ない』そんな気持ちでロッドをたたみ、またここを訪れる…その繰り返しを長年続けてきたのだから、また近く来ることになるだろう

今日初めての冷たい風を顔に感じる
短い秋の1日が音もなく暮れようとしていた



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# by kaki1225h | 2017-10-09 23:44 | Comments(4)

2017.9.23  思い出の川

昔、通った懐かしいフィールド、
今年の夏は、そんな川へ車を走らせる週末が多かったように思う
川の変貌にがっかりすることもあれば、あの時のままの流れが目の前に広がっていることもある


9月も終盤にさしかかる頃、
山あいの町でひんやりとした朝を肌で感じていた
10年以上もご無沙汰していた渓流に一歩踏み入ると、若かれし頃のドキドキ感が甦ってきて、体まで若くなったような気がした


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見通しの悪い林道のカーブを曲がると、古びた橋が現れる
少し錆びた赤い欄干を見ると、この川に来たんだなぁと 高揚感をおぼえた
当時は虹鱒の40がどうしても釣れなくて、あちこちの川に顔を出したものだった
この川もそのひとつ、降雨後の濁りの中で、待望の虹鱒と出会ったのを今でも鮮明に覚えている
橋の中央には熊の糞、あまりにもど真ん中に鎮座しているものだから、なにか警告のような意味合いを感じたけど、足は止めなかった
この川の今を確めたい気持ちでいっぱいだったのだと思う


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橋から川までの斜面はかなりの落差、降りていくルートは昔のままだ、慎重に慎重に歩を進めた
思った以上に濁りが強い。少しだけ歩き、少しだけロッドを振った

正直言うと橋の上に立った時には、水の色を見て釣りは無理だと分かっていた
この川に辿り着くまでの峠道や山間の町にある小さな商店はあの頃のままだったし、確かめるようにロッドも数回振ったし…
思い出の川が、遠い思い出の川になり、そしてたぶん今回が最後かも
もしまた来ることがあったなら、その時は紅葉の時期にでも、そっと訪れてみようと思っている



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# by kaki1225h | 2017-09-26 20:40 | Comments(4)

2017.9.17 パーフェクト

先週の釣りは二人揃ってボンズ、アタリもカスリもなしの完敗だった。
これはリベンジしなきゃダメだろうと、今週も北へと車を走らせた

今度の相手は虹鱒、
オホーツク・樺太のカタキを本流ニジで…の考えだ
結果から言うと今回も二人揃ってボンズ、これで2週連続だ。
ボンズにもいろいろあると思うけど、本当に全く何もないパーフェクトなボンズだった


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濁りは釣りになるレベルなのか…ギリギリまで行先に迷った

川の色は薄い茶色、ネットでみた川の防災情報では濁度10
この数値が釣れるのか、釣れないのかは、分からない。
これまでの渇水を考えるとプラス要因になると信じて、
投げて流すを繰り返した


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友人にとっては初めての天塩川、
できればいつもの澄んだ流れを見てほしかったし、
願わくは彼のロッドだけでも曲がってほしい、
終始そんな思いだった


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4ヶ所目は新規ポイント、
次回の為に開拓しとこうと、疲れた体にむちを打ってロッドを振った
ずっと下流に小さく見えるくらいまで下っていった友人には敬意を払いたい
一方、自分は集中力が切れてザリガニ探して遊んでいたのは、友人には内緒だ


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帰りの道程は、朱鞠内、オホーツク、天塩に行き来する道だ。この帰りの車内は反省会となる確率がかなり高い。
2週連続でアタリもカスリもなしのボンズ、
これはリベンジしなけゃダメだろうと言ったところで、出発前と同じ会話だと気がついた
この流れは…いやいや3週連続ボンズなんてことは、ないだろうと思っている。




スカジットマックスF.600gr
68.12
10



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# by kaki1225h | 2017-09-17 23:20 | Comments(4)

2017.9.10 オホーツク.この場所で

道北を目指して走る友人の車、
その助手席で揺られながら、煙草の誘惑と戦っていた

禁煙を決意して今日で6日目、口が寂しくてしょうがない

見聞きした話では、禁煙初期には強烈な眠気、情緒不安定、風邪のような症状が訪れるようだ。
寸分違わず全て体感した。

今まで気になっていた息切れがしなくなり、次いで味覚・嗅覚が冴えてくるのも噂通りだった。

朝の寝起きが良くなるとも聞いたけど、あまりに早すぎる時間に目が覚めてしまって、これには少し困っている。

釣りの合間の一服は捨てがたいけど、バラシやミスの回数は減るような気がしている。
よく会社での昼食時に、カップ麺にお湯を入れると客が来たり電話が鳴ったりすることがあるのだけど、
釣りの最中でも煙草に火をつけてると、ゴボッとフライに出たり、スルスルとラインを持っていかれたり…そんなことは今後は無くなるだろうと思う



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早朝。オホーツク海岸に辿り着く
雄武町の海岸線は人もまばらで、鱒の姿も閑散としたものだった
澄んだ大気に、ひんやりとした質感を感じる。
今シーズン最初で最後のカラフト狙いだ

好きな釣りのひとつであるカラフト釣りは、相性が悪いのか毎シーズン寂しい釣果となっている。
そして、やっぱり今回も…

ふたつの小河川の流れ込みでロッドを振るも、午前の早めの時間には期待が諦めに変わっていた

川の下流域にたくさんの鱒達の姿を見かけたから、少し来るのが遅かったのかも…
だけど考えてみれば、毎回決まり文句のように、来るのが早すぎたとか、遅すぎたとか言ってるので、気ままにふらっと訪れるスタイルでは分が悪すぎるのだと、つくづく思う



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来シーズンはもっと北へ、もっと大きな河口へ…
そんな課題を毎回持って帰るのだけど、なぜか毎年同じ場所に来てしまう。
きっと、ここの風景が好きなんだと思うし、そんな場所でロッドを振ることこそが、幸せなんだろうと思っている

来年の夏もこの場所に立ち、この景色を見て、そして何かを思うだろう


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# by kaki1225h | 2017-09-10 18:19 | Comments(2)

2017.8.15 尻別川.ウェットフライ

シングルスペイで丁寧に探るか、ダブルハンドで広く探るか、大いに迷った

尻別川、蘭越付近の流れに立ち込んだのはAM5時。選択したのは♯10のダブルハンドロッドに600grのスカジットライン、豪快にいこう


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いつもの岩がゴツゴツのランを、いつものようにつまずきながら、いつものスタイルで流していく
何事もおきないのまでいつも通りだ
毎回つまずく岸際の岩に対しては、今回は踏み越す気持ちで望んだけど、思ってた以上に足が上がらなくて膝をぶつけてしまう
尻別でダブルハンドを振れる場所はここを含めて2ヶ所しか知らなく、毎回何かしら痛い思いをしての釣りになっている。
2ヶ所あるポイント、自分の中での通り名は、岩と蚊だ。


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本流の釣りではボンズも覚悟のうえだけど、そこそこサイズの虹鱒が序盤で相手をしてくれた。スイングに入る前のドリフト中のラインが止まる、そんなヒットだった

その後は小さな虹鱒、ランの終わりでは、なかなかサイズの雨鱒が顔を出した。どちらもスイング中にラインが重くなる『これを待ってました 』のヒットパターンだった



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実はクイルウイングのウェットフライは巻くのも使うのも苦手だったけど、雨鱒の上顎に綺麗にフッキングしてるのを見て、釣りが上手くなったような勘違いをしている。きっと誰かに『まぐれだよ』と勘違いを正してもらわないと、帰りに数種類のクイルを買ってしまいそうだし、家に帰って量産しそうな気がしていてちょっと怖い

そこには、はまると抜け出せないディープな世界が待っているのかもしれない




スカジットマックスF 600gr
ティップ:type Ⅷ、Ⅲ

蘭越 9.26


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# by kaki1225h | 2017-08-15 12:31 | Comments(4)

2017.8.13 3番ロッド

ブラウン主体、たまにヤマメ。昔よく通った渓流の話だ。
身近な川なのに、何年振りになるのかも分からないほどご無沙汰している。
コンクリートの護岸ができてアプローチしやすくなってからは、駐車スペースにいつも2~3台の車を見るようになり、その頃から足が遠のいていた

自分にとっては8月は樺太鱒を追いかけたり、岩魚の谷で涼むのが正しい夏のあり方なのだけど、なんとなく、ふらっと車を走らせていた

道中、リアガラスに初心者マークを貼った車を煽ってる車を見る。過去に免許取消になった自分が言うのもおこがましいけど、後ろにベッタリくっついてないで、さっさと追い越せばいいのに…
もし自分がやられたら、減速して追突させて、首が痛いと1週間会社を休んでオホーツクか知床あたりへ…
そんなことを考えていたら駐車スペースを通り過ぎていた



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肌に小雨を感じる
白く霞んだ森は冷気に満ちていた

今日は物置で埃をかぶっていた3番のロッドを持ってきた。昔、この川に通っていた時の相棒だ。
あの頃は何処で何を釣るにも3番だった。というより3番しか持っていなかった(笑)

さほど大きくないこの流れに多くの釣り師が訪れるものだから、鱒の警戒心は高めだ。
出ない時は徹底して出ない。ボンズの覚悟も持ってきている。



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ヤマメを想定してリーダー&ティペットは5X、そんな時に限って滅多に出ない55㎝が姿を現す。
3番ロッドにはずいぶん無理ばかりさせてきたけど、今回がいちばんの大仕事だったと思う


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前日の降雨で活性があがったのか、ヤマメも数匹リリースすることができた。
最後にメジャーをあててみると29㎝、20㎝弱と思っていたのに…
55のブラウンが大きさの感覚を麻痺させたらしい。リリースした中にはもっと大きいのがいたような…

今日は10年前からある新品の6Xティペットを引っ張り出してきていた。使う機会がなくお蔵入りになってたけど、5Xですら結ぶのが危うく、やっぱり出番はなかった。
1Xとか2X、そろそろそんな釣りが恋しく感じている


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# by kaki1225h | 2017-08-13 15:01 | Comments(4)

2017.7.23 熊と出会った日

『必ず起きる』
前日、寝坊して釣りを諦めたこともあり、固い決意をもって目覚ましは2つセットした。
結果、気持ちが入りすぎて一睡も出来ずに家を出てしまったのが
少し悔やまれる。
川に下りていく道程で既に足下がふらふらしていて、
帰りの長い長い林道歩きが今から不安でしょうがなかった。

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昨年、北海道を襲ったいくつかの台風の影響は多大で、
行く先々でフィールドの変貌を見てきた。
この川も相当な被害を被ったらしく、
50や60クラスが潜んでいた大場所は力ない流れに変わっていた。

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1年を通して湖でのリトリーブの釣りや、
本流域でのスイングの釣りを好んでいる。
たまに訪れる川の上流域での釣り上がりは、
ドラッグがかかったりだとか、水を吸ったフライが浮かないだとか、
いちいち対処するのが面倒でついつい雑な釣りになってしまう。
はやる気持ちを抑えて岩に腰かけてティペットを足したり、
フロータントを使い分けたりしてるうちに、
ゆったりした気持ちで楽しむのが正しいフライのあり方なのだなぁと、ひとり勝手に納得していた。
5時間は釣り上がったけど、ドライフライには躊躇した出方をするし、フッキングもしない。
9割がニンフを沈めてのヒットだった。
小型が主体だけど40クラスには4度もハラハラさせてもらったのだから、いい時間を過ごせたと思う。
その後、誰もいない筈の上流からフライマンが二人も下りてきたから、
林道を通って自分の上に入ったのだろう。
知らぬ間に3番手になっていたらしいけど、
お陰でニンフの釣りを楽しめた気がする。


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これまで様々なフィールドを釣り歩いてきたけど、
ここ以上に熊の気配が濃い場所を他に知らない。
知床の渡船の釣りも熊の縄張りの中でだったけど、
いつも10人前後の釣り人が周りにいるし、
少し沖の船上では頼りになる船長が目を光らせてくれていたので安心感があった。
だけど、ここでは頼れるのは自分だけ、何があってもだ。

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この川は林道が怖い。
熊の糞は4~5つは必ず見かけるし、友人二人はそれぞれ熊に遭遇している。
小雨降る森深くは霧で霞んでいて、
思わずカウンターアソールトの安全ピンを外したのだが、
その直後に熊と出会うことになる。
腰につけた鈴のジャリーンの音とともに林道のカーブにさしかかると、
30m程先の道に真っ黒なものが…。
こちらが足を止めると同時にその頭部がくるりとこちらを向く。
あまりに真っ黒すぎて目も鼻も口も分からなかったけど、
頭の上の大きな耳がやけに目に残った。
熊はすぐに川と反対側の藪の中に去って行ったけど、
その道を通らないと帰れない。
大きな声で『コレカラ トオルヨー』と叫ぶと、
今度は川側の藪がバサリと揺れて何やら鳴き声が聞こえた。
状況が飲み込めないまま、脱渓した川原に繋がる沢まで後戻りし、
川通しに歩いた。
何度も何度も横を後ろを振り返りながらだ。
只でさえ長い道程なのに、後戻りしたり、斜面を何度も登ったり下りたり…。

今回もまた帰りの車の中で脚がつりそうになっている。



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# by kaki1225h | 2017-07-24 00:39 | Comments(6)

釣りの小話.30【熱帯魚の世界】

熱帯魚を飼っている。幼い頃から生き物を飼うのが好きで、いろいろと手を出してきたけど、今では家族の目を気にして無難な熱帯魚に落ち着いている。
一時、アクアリウムとかアクアリストなんて言葉に踊らされて、それ系の雑誌を買っては夢を膨らませ、必要以上な買い物をしたものだった。その大半は今やクローゼットの片隅で眠ってしまっているのだけど、珍しい水草を通販で買ってみたり、気に入った流木を探すのに何件もショップを回ったり…そんなことが楽しくて夢中になっていた。

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水槽の主役は色とりどりの魚達ではなく、ナマズの一種だ。彼らはボトムの物陰を好み、水面や水槽の前面にはなかなかその姿を現さない。水槽の片隅のスペースに流木と水草の組合せでジャングルを作った時は、餌の時間以外には魚を観賞できなかったものだ。
最初は同種が数匹だけの水槽だったけど、少しずつ数を増やしたり模様違いの魚を仲間に加えたりしながら季節を重ねていった。やがて産卵する魚がでてきたり、お亡くなりになるものがでてきたり、稚魚が育っていったり…そんなサイクルが小さな水槽の中で繰り返されている。
図鑑などを読むと魚の特徴や大きさが記載されているが、我が家の水槽では図鑑で最大とされるサイズを遥かに越えるものがごく稀にでてくる。モンスタークラスだ。大きな体に似合わずとても臆病で、流木の下の主になっている。
子供達のリクエストで小さくてカラフルな魚を投入したのは最近のことだ。彼らの泳層は表層の少し下、フライでイメージするとインターのライン、そんなレンジになる。水草を育ててるだけに見える水槽も少しは熱帯魚らしい世界になったと思う。


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魚達にとっては故郷である自然界で天命を全うするのが何より幸せなことかもしれないけど、天敵のいない過保護な水槽もある意味幸せなのかもしれない。水槽で生まれ、その中で一生を終える魚達に外の世界を見せてはあげれないけど、愛情だけはたっぷり注いであげたいと思っている。

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# by kaki1225h | 2017-07-17 13:34 | Comments(4)

2017.7.15 45回目の夏

夏の日の休日、夏らしい釣りをしようと川の上流域へ車を走らせた。思えば自分の釣りは寒風に吹かれながら凍えた指先でリトリーブ…そんなことばかりをやってきた気がするので、夏の釣りをもっと楽しんでみようと思う。

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崩れた林道は途中で通行止め、そこからは車を乗り捨て、歩きだ。林道は大破してたけど、渓相は思ったほど荒れてはいない。頭の上から足の先まで汗だくになるのは夏の釣りならではだと感じるし、顔の周りにしつこくまとわりつく蚊や羽虫を払うことにもさえ夏を感じている。
例年、鱒がついている1級ポイントに大きなドライフライを浮かべていく。3Xリーダーにティペットは4Xだ。太っ!と驚かれることもあるが最近では2Xリーダーに3Xティペットでもいいかなと本気で考えている。
ふたつめの1級ポイントにさしかかった時、牛のような鳴き声が続けて2回耳に入る。先程、釣り上がってきた下流の方からだ。そう言えば動物園のような匂いがしてたっけ。友人の話を思い出す…この川で釣りをしていたら上流を大きな熊が横切っていったと。近くに牧場なんてないし、もしかしたら林道を走る車の走行音か、遠くで雷が鳴った音かも…いろいろ考えてみるけど通行止めと青空がそれは違うと言っている。熊だと考えて行動するのがベストだろう。だけど車は下流で、鳴き声は林道側から聞こえてきたから、その林道にあがるまでの長い長い藪こぎはちょっと怖い。出た結論はそのまま釣り上がる、ペースをあげて、だった。目の前のポイントに止せばいいのに2投だけして、こんな時に限って出た鱒には逃げられて、そそくさと上流へ歩を進めた。
川底の石に足を取られながらしばらく歩き、水深のあるとろっとした流れに辿り着く。現金なものでそんなポイントを前にするともう熊の心配は頭の片隅に追いやっていた。

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出てくる鱒は川底の岩盤に同化したように白っぽい背中をしている、この川ならではの岩魚だ。40~45がここでのアベレージで、時には50台も水面を割って出る。そんな大鱒はあと一息のところでスポッとフックが外れてしまって天を仰いだり、ティペットが切れてしまい膝から崩れ落ちたり…ことごとく鱒に軍配があがってしまった。フライがついたまま逃げた鱒はフックがバーブレスだったのがせめてもの救いだ。早くに外れてくれることを切に願う。

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40歳を過ぎたあたりから、釣りに出かけた時の疲労が数日は抜けなくなった。最近では釣りの最中に言うことを聞かないパーツが増えてきて弱気になってくる。職場の健康診断では必ず一つ二つは要注意だとか要検査の欄に記号がついてくるし…。今では世間の悪者扱いになっている煙草も止めれないのにこんな事を思うのは勝手だけど、せめて子供達が親に頼らなくなる年齢になるまでは、この体よもってくれと切に願う。
そしてやっぱり帰りの運転中に脚がつりそうになり、休憩を2回とった。そんな45回目の夏が過ぎようとしている。


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# by kaki1225h | 2017-07-15 23:20 | Comments(6)

釣りの小話.29【後遺症】

夜の支笏湖通いが終わると、しばらくの間は何か拍子抜けしたような日常を送ることになる。
ぞわぞわするような重圧感ただよう黒い湖に、それを取り巻く周りの雰囲気が不気味さに拍車をかける、そんな場所が何故か恋しい。
刺激だとかスリルのようなものを求めているのだろうけど、そこには身の安全を保障するものは何もない、無担保だ。
もし支笏湖ナイト損害保険があるとしたら、対動物は必須で転倒や水没も担保を希望することだろう。対オバケなんてあると万が一の時に安心かもと思いそうだか、それは逆に怖さが増すのでやめておこう思う。

初夏のモンカゲロウのハッチが終わる頃、フライで狙える鱒は急に少なくなる気がしている。
産卵で岸辺に集まるウグイを狙う大型の鱒もいるけど、あれを狙うのはルアーの領域だろう。

秋から初冬にかけては、夜の訪れが早すぎて仕事帰りに立ち寄るにはちょっと厳しい。
湖岸に立って夜を迎えるのと、既に真っ暗になっている湖岸に下りていくのでは世界が別だ。
そんな季節は、息を止めて水に潜る気持ちで、覚悟を決めて斜面を下る。

冬、気温が氷点下まで下がると潔くロッドを畳む。
モンスタークラスが姿を現す時期らしいけど、氷点下の夜は歴戦のルアー師などの強者達が集う領域で、そこに踏み込めないでいる自分はまだまだだなぁと思っているし、またそれでいいとも思っている。

今はちょうどオフシーズン、なのにこんな思いに更けるのだから支笏湖ナイトの後遺症なのかも…むし暑い夏の夜はそんな事を考えている。

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# by kaki1225h | 2017-07-11 12:13 | Comments(2)

2017.7.9 幽谷で過ごした夏の日

夜のうちに道の駅に車を滑りませた。大岩魚の幽谷を訪れるのは2年振り。眠りに落ちる前、まぶたの奥深くで懐かしい風景が浮かんでは消えていく…  森の色を映しこんだ流れはキラキラした瀬になったり、グリーン色の淵になったり、時には岩盤にぶつかり大きくその向きを変えたり…。昔の人はよく人生を川の流れに例えたようだけど、もしそうなら愛しい子供達はきっと源流部の不純物のない澄んだ流れなのだと思う。一方で自分はまもなく海が近づいてきているあたりになるのだろうか…。濁りもあればゴミの二つ三つも浮いているのかもしれない。薄れていく意識の中で波の音がザザーンと寄せて返した。

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夏。ただでさえ短い夏シーズンの中で、釣りに来れるのは僅か数日なのだろう…10回位か、もしかしたら2~3日かもしれない。そんな事を考えると、夏を全身で感じたいと思う。燃えるような太陽を、心地良いそよ風を、うだるような暑さもだ。だけど、首の後ろや鼻の頭が日に焼けてジリジリ痛むのは嫌だから、かみさんの日焼け止めクリームをこっそり塗り塗りしてきた。なにやら高価そうだったので、ばれないようにこっそりとだ。
早朝。道路脇の駐車スペースから谷を見下ろし、その変貌に驚く。昨年の相次ぐ台風による痕跡なのだろうか、川に覆い被さる木々は無くなっており、淵は消えていた。本来は道路にあるべきの標識らしきものが岩盤の上に横たわっている。岩盤に挟まれた渓谷なのだから氾濫した流れは周辺全てを押し流したのだろう。しばらく釣り進むと橋の一部が斜面の中腹に引っ掛かっている。終了地点にしていた小さな橋が見えた、予想通り柱だけだったけど。
大岩魚達が潜むような流れはひとつも残ってなく、ちょっとした深みでは、小さな岩魚が大きすぎるフライを争うように追う姿があるだけだった。ほとんど人の手が入っていない渓谷なのだから、壊れては再生し、を繰り返してきたのだろう、長い長い年月をかけて。
宝物をひとつ失ったような喪失感をようやく受け入れると、これまでの感謝の気持ちが溢れてきて、訳もなく橋の柱をポンポンと2回たたいた。


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# by kaki1225h | 2017-07-09 14:55 | Comments(0)

2017.7.7 支笏湖.夏の夜に

サカナどこいった 今宵、呪文のように何度も繰り返した言葉をまた呟いた。何故かイライラしている。嫌な事があったわけでもないし、小さな悩みの二つ三つならいつも抱えている。幾度も決死の覚悟で夜の支笏湖にトライしているのに、それに見合った対価が得られないからだろうか…。こんな精神状態の時に釣れた試しはないけれども、鱒の気配のない湖畔を小さなライトを頼りに奥へ奥へと歩いていった。

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夜の闇の中にあって更に暗い場所がある。月明かりを遮るように崖上に木々が覆い被さり、星も見えない本当の闇だ。表現するならここから先に黒いカーテンがある、そんな言葉になる。
苛立ちは怖さに勝る 誰が言ったかそんな言葉に背中を押され、思いきって黒いカーテンをくぐった。サカナどこいったの声を強く出しながらだ。湾ではないが小さな岬と岬の間にある崖の下、すぐ先に急激なブレイク、そんな場所をおそるおそる歩いた。時折帽子を触ってくるのはきっと木の枝で、しつこく唇に触れてくる髪のような感触はきっと蜘蛛の糸なのだろう。パキンと乾いた音、自分が踏んだ枯木の音に身を固くする。乾いた音が周りに響くと少し気持ちが悪い、自分の存在が森の何かに悟られるような気がして…。道路からずいぶん離れてしまった、いつもは騒しいと感じていた車の走行音が今は恋しい。
ライトに集まる羽虫を払いながらスカジットラインを取りまわせるだけのスペースに潜りこみ、腰を据える。ここまでまともなライズは1度もない。
日中、車の外気温計は28℃を表示していた。湖でロッドを出すのはさすがに無理があるだろうけど、8月の真っ昼間に白い大きな蛾を追う鱒を何度も見ている。釣れるか釣れないかの2択でいえば確率は五分だと、折れそうな気持ちに火をいれる。フローティングティップの12フィート先には巨大なディアヘアで巻いた白いカディス、梟の鳴き声を背で聞きながら時を待った。

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心が揺れている。モンスタークラスを釣りたい気持ちと、家でゴロゴロしたい気持ちが戦っている。いつもは後者が勝つか、中途半端なサイズが釣れて踏ん切りがつくのだけど、今夜は心が折れるのにそう時間はかからなかった。鱒の活性は日が落ちる寸前にクライマックスを向かえ、その後は沈黙、21時位から散発に大きなライズ音が響くのが通例だけど、今日は小さなお魚でさえ数えるほどしかライズしないのだから終了ということなのだろう。
これで夜の支笏湖通いが終わったのだと思うと、名残惜しさの片隅に、ほっとしたような気持ちがあったことを覚えている。


スカジットマックス600gr
ティップ:フローティング

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# by kaki1225h | 2017-07-08 17:18 | Comments(4)

2017.6.29 支笏湖.ラストナイト

夜の支笏湖に魅せられている。
見知らぬ地に足を踏み入れるような高揚感や緊張感がそこにはある。
そんな幽境な世界が日常のすぐ隣にあることを知ってからは、普段の生活だけでは物足りなさを感じるようになった気がする。
昼間に何かのきっかけでその情景を思い出し、胸にしまう…そんな日は少しソワソワしながら仕事を片付け、帰宅ラッシュで混みあった市道を抜け支笏湖へ向かう道に車をあずける。
はやる気持ちを抑えながらだ。


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6/29、夜はまだ実績がないけど、日中の釣りでもっとも魚影の濃さを感じている崖下の奥へ。
幾夜も幾夜も訪れた場所なのに、暗闇の湖岸に1人立つと、いつも決まって背筋が伸びるような緊張感を覚える。
日常ではあってはならないような事もここではまかり通ってしまう、そんな怖さが ある。
もうピークを過ぎたのかモンカゲロウを見ることはなかった。
変わって岸辺にウグイが集結しており、ライトで照らすと無数の影が散っていく。
時には大きな影が悠々と深場へ去っていくこともあるけど、あれを釣る術は持っていない。
モンカゲ、ウグイの産卵と季節が進むのを今シーズンも感じている、次第に温くなっていく湖水と共に。
数回は耳にする大きなライズ音も今夜は1度だけ。
もう来るのはやめておこう…そんな思いがよぎる。
ウグイの産卵場に突っ込んでいく大鱒は間隔をあけてヒットアンドアウェイを繰り返しているようだった。
また来ることがあったなら、どうにかしてあの巨大な影を狙ってみたいと思う。


シングル.WF6F


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7/1、今夜で最後。多分だけど、湖の釣りで真面目に鱒を狙うのは最後になりそうだと思っている。
暗くなるのを待ち、前回ウグイが群れていた岸辺に狙いをつける。
予想外の少し沖で重力感たっぷりのライズ、予期せぬドッパーンの音に背筋が伸びる。地合というのだろうか、数ヵ所から大きなライズ音が聞こえてきた。
中でも少し沖の大鱒は度々派手なライズ音を響かせた。
おそらく同一の鱒なのだろう、バックのないここでは正面には投げれないことを知ってるかのように岸と平行に行ったり来たり…
そこへフライラインは伸ばせなかったけど、代わりに背筋が5回は伸びたと思う。
狙ってる場所に肝心のウグイが全くいないのに気がついたのは、それからしばらく後の事だ。
今回に限ってなぜいない?
帰り際に湖底にライトを向けるとエビの多さに驚いた。
特に水中の倒木にはびっしりと…寒気をおぼえるくらいの数だった。
岩の上にはカワニナ、何故か夜になると水面の岩まで出てくるらしい。
岩の下からはヨシノボリ、踏まないようにヨタヨタと歩く…敗北感だとか未練だとか、そんなもの全てを噛みしめながら。


シングル.WF6F


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# by kaki1225h | 2017-07-01 23:45 | Comments(4)

2017.6.24 支笏湖で過ごす午後

支笏湖南岸で過ごした土曜の午後。季節は6月下旬、初夏だ。久しぶりの日中の釣りは、蝉の鳴き声を背に浴びながら夕暮れまで続いた。

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グレーの雲に覆われた空から時折太陽が顔をだす。向きの定まらない風は吹いたり止んだり。序盤はライズのひとつも見る事がなく、徒歩移動で崖下のいちばん奥へ。15時くらいから大きめなライズ音が散発で起こるが狙える程その数は多くはなく、狙いが定められずにいた。時に岸辺の木々の下だったり、シングルロッドではちょっと届かない沖だったり…。湖ではフライロッドを振りながら歩くのは鱒を散らしてしまうのか、あまりいい思いがなく、釣り座を構えてじっくり狙うスタイルをとっている。波の向きが左から右からと向きを変える中、その座が見つからない1日だった。

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時折ドキッとするフォームで水面を割るアメマスはなかなかのサイズが混じる。低番手のロッドならナイスファイトが楽しめるのでは…やがて旬を迎えるであろうモンカゲロウのシルエットを目で追いながら、そんな思いに更けっていた。

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シングル.WF6F

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# by kaki1225h | 2017-06-25 10:51 | Comments(4)